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3月 01 2012

ウッドベース

何が腹が立つって、ウッドベースの音ほど腹立たしいものはない。

あの音の深み、あの余韻。

ギターだってね、持ち方押さえ方にこだわり、ピックが弦に当たる角度にこだわり、アンプのつまみを四六時中いじっていい音を出そうとしてますよ。
けど、ウッドベースに生音で「ボーン」とやられただけで、もう降参するほかない。
これにはもう、腹立たしくてはらわたが煮え繰り返る、仙台弁でいえば「ごしっぱらげる(五生腹焼ける)」想いである。
ああ、口惜しい。

「Beautiful Love」という曲がある。
この曲、イントロなしで女性ボーカルが「Beautiful lo〜ve, you’re all a mistery〜♪」と歌い出し、ウッドベースが「Lo〜ve」のところから入ってくる、というアレンジがある(この間他の楽器はみんなお休み)。
これなんかね、本当にもう最悪。
うっとりした目でベーシストを見つめる、美しい女性ボーカル。余裕いっぱいで淡々と音を紡ぐベーシスト。CDで聴いていても、そんな光景が目に浮かぶ。他の楽器はどんなに頑張ってもその引き立て役、お飾で、変に頑張るともうぶち壊し、いや、いっそぶち壊してしまえ!
…すみません、取り乱しました。

ウッドベースは偉大な父親、ギターはそれを超えられないでいる子供みたいなものなのである。野球でいえば長嶋茂雄と長嶋一茂。
一茂だって、時代劇で寡黙な剣士役をやったときは相当よかった。でも、畑が違うね。まともにやりあったら、やっぱり叶わない。

「ベースとギターじゃ役割がちがうでしょ」「ギターにはギターのよさがあるよ」

そりゃそうなのだが、そういう合理的な割り切りができるようになると、ミュージシャンとしては面白くなくなるんじゃないかと思うのである。
こういう割り切りができないんだから、やっぱり子供なのだ。

ま、子供だろうとなんだろうと、私はそれでもギターがいいのだけれど。
でもね、やっぱり腹立たしいんですよ、あの音!
ぐぐぐぐぐ、かっこよすぎる。

2 comments

  1. Ryo

    わかります…

    バースチェンジで、小節の最後の方で、
    「ボォーン」と音を伸ばされたら、
    全部持ってかれちゃいます。

    悔しいです。

    でも、横で聴いていても、ゾクゾクするんですよね。

    悔しいけど…

  2. おおむら

    ほんとに、あの「ボォーン」って音、存在感ありすぎですよね〜…
    アンサンブルだからこっちはこっちの音がだせればいいのはわかるんですが、なんかこう「くそーっ!」って音出してくるんですよね、彼ら。

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