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4月 02 2016

僕が伝えたかったこと、古川享のパソコン秘史

アスキーマイクロソフト株式会社で大活躍し、日本のコンピューター文化を切り開き、支えた偉人、サムこと古川亨氏の「30年間で200歳分」の波乱の人生をつづった自伝。小学生のころからMSXでプログラミング(の真似事)を行い、アスキー出版の本を毎月購読していた自分として、ぜひ読んでみたいと思って手にとった。

個人的には学生〜アスキー時代の話がとくに印象的で、バイトも社員も、昼も夜も関係なく目的に邁進し、最先端を切り拓いていく。やはりこういう大人物になる方は若いうちから型にはまらず、やりたいことに純粋で、それゆえに先を見通す目も常人とは比較にならないほど鍛えられるのだと感じる。

西和彦氏の「親が死んだ時にもらえる金の半分を計算しろ」というエピソードもすごい。

全部で3000万円だと思ったら、親に1500万円を俺のために投資してくれと言うんだ。「死んだ時の遺産30000万円はいらないから、全部使い切って構わない。その代わり、今1500万円を俺に投資してくれと」と。そして「ジャラジャラした小遣い稼ぎみたいなことは全部やめて、アメリカへ行って1500万円を全部自分で使いきって、それで価値ある男になって帰ってこい。そうしたら金を稼いで親からの借金を返せる男になるから」と。おおー、一理あるなと思った。

私も大学に行くとき(と、中学生でギターをねだったとき)に似たようなことを言ったが、3000万円とか1500万円という規模で物事を語れていなかった。常日頃からスケールの小さい話ばかりしていると、そのあたりの器にしかならないのだなぁと実感してしまった。

マイクロソフト立ち上げからのエピソードもスケールの大きい話が続き、子どものころ、ワクワクドキドキしてパソコンに触れていた頃の感覚を思い出した。

夢が叶ったと言えるかは難しいところだが、自分が就いた仕事は結局コンピュータ関係。あの頃のような純真な気持ちで取り組んでいきたい。